投資型クラウドファンディングには主に3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
ひとくくりで呼ばれることが多いですが、分配金を目的としたものから、支援重視のものまであり、実際に利用する場合は細かいタイプを抑えておく必要があります。
そこで今回はそれぞれを比較しながら、投資型クラウドファンディングとは何か解説します。
投資型クラウドファンディングとは?
投資型クラウドファンディングはクラウドファンディングの中でも、投資をしてリターンを得ることを目的としたサービスです。
そんな投資型クラウドファンディングは、主に3つのタイプに分類されています。
1.融資型(貸付型)
2.ファンド型
3.株式型
それぞれサービスの内容が若干異なりますので、比較しながら詳しく解説していきます。
1.融資型(貸付型)クラウドファンディング
融資型(貸付型)クラウドファンディングは、飛躍的に利用者が増えている人気サービスです。
その仕組みは「投資家」と「資金調達が必要な企業」をつなぎ、分配金と言う形で投資家がリターンが得られる内容となっています。
投資家から集めた資金を融資することから、融資型クラウドファンディングと呼ばれます。
最近では、ソーシャルレンディングとも呼ばれています。
融資型はミドルリターンが期待できるのがメリット
インターネットを生かして個人からの資金を集めることで、不動産や中小企業、海外事業者に至るまで、個人では不可能だった投資が実現できるのがメリットです。
投資利回りについてはサービスによってマチマチですが、5~14%と非常に高いことも特徴。
リスクもありますが、不動産担保や保証会社を設定していることがあり、株やFXと比べると保全性が高い側面があります。
ミドルリスクミドルリターンと言われ、新しい投資の形として注目を集めています。
代表的なサービス
maneo、SBIソーシャルレンディング、ラッキーバンク、クラウドクレジット他
2.株式型クラウドファンディング
融資(貸付)型クラウドファンディングほどの知名度はないものの、注目を集めつつあるのが株式型クラウドファンディングです。
2015年5月の金融商品取引法の改正により新しく誕生したサービスで、インターネットを通じて未上場のベンチャー企業や中小企業の株式を購入できるのが特徴です。
日本国内の非上場期上の数は3万以上とも言われ、非常に多くの企業が存在しています。
中には将来有望な企業や、上場はしていないものの魅力的な企業も多く、将来的には株式上場を目指しているところもあります。
これまで制限されていた未上場の企業の株式を購入できるということで、投資家から多くの期待を寄せられたサービスと言えるでしょう。
利益追求型ではないの点は注意
株式型クラウドファンディングは、流動性の低い市場であるてめ、短期売買などによる利益目的には向いていません。
また、一般の株式投資と比べると好きな時に売買することができないデメリットがあります。
あくまでも、投資する会社や事業に対して、応援や支援という目的が主になります。
値上がり益の追求よりむしろ、投資する会社やその行う事業に対する共感又は支援とう意味でご購入いただくべきです。したがって、短期間で売却して値上がり益を得るような目的には向きません。(出典:株式投資型クラウドファンディング | 日本証券業協会)
ただ、未上場の企業の中には将来上場するようなところもあるかもしれません。
融資(貸付)型クラウドファンディングと比べると、利益重視ではありませんが、大きな夢のあるサービスと言うことができます。
日本でも複数のサービスが提供準備を開始していますが、現時点ではファンディ―ノが日本初の株式型クラウドファンディングとして注目を集めています。
代表的なサービス
ファンディ―ノ、スマートエクイティ、エメラダ
3.ファンド型クラウドファンディング
ファンド型クラウドファンディングは、自分が応援したいプロジェクトに対して、ファンドの購入という形で投資を行えるサービスになります。
投資家はプロジェクトに出資すると、契約期間中の売上の一部を分配金や特典という形で受けとることができます。
融資(貸付)型クラウドファンディングとの違いとしては、ファンド型は匿名組合を通じて投資するため、融資という形にはなりません。
融資型クラウドファンディング乃場合は、運営会社を通じて融資が行われるため、投資先は限定されてしまいますが、そのようなこともなく自由に投資先が選べます。
ファンド型のデメリットは何か?
ファンド型クラウドファンディングは、自由にさまざまなファンドが選べる反面、目利きが求められ、プロジェクトの失敗など、リスクが大きい側面があります。
また、分配金という点では融資型クラウドファンディングと比べると物足りないと言えます。
セキュリテなど代表的なサービスを見ても、分配金というよりも「投資家特典」を用意し、それらをリターンとするケースが目立ちます。
純粋に金銭的なリターンを求める場合は、向かない場合があるので注意しましょう。
代表的なサービス
セキュリテ
投資型クラウドファンディングの比較まとめ
一口に投資型クラウドファンディングと言っても、必ずしも金銭的な利益が期待できるサービスだけではありません。
投資型と名付けられる以上、実利を期待される方も多いと思いますが、この辺りの住み分けには気をつけましょう。
投資型で最もリターンが期待できるのは融資(貸付)型クラウドファンディング
投資型クラウドファンディングには3つのタイプがありましたが、投資してリターンを得るという意味においては、融資(貸付)型クラウドファンディングが、代表的な存在です。
近年ではソーシャルレンディングとも呼ばれていますが、実質的に最も人気が高くマイナス金利が施行された日本において更なる普及することが予想されています。
ソーシャルレンディングの情報は当サイトでも詳しく解説していますので、新しい投資をお考えの方はぜひご参考にして下さい。