投稿日:2017年11月9日 | 最終更新日:2022年11月17日
こんにちは。ソーシャルレンディング屋さん(@sociallending7)です。
ソーシャルレンディングが普及する一方で、近年は投資型クラウドファンディングと呼ばれることも増えてきました。
また、それだけではなく「融資型」「不動産特化型」と名付けられたサービスも出ています。
投資家目線としては、呼び名がバラバラであるため非常に混乱する恐れがあり、それぞれの違いについて分かりやすく整理しておきたいと思います。
1.ソーシャルレンディングと投資型クラウドファンディングの違いとは
ソーシャルレンディングと投資型クラウドファンディングは基本的に違いはありません。
性質としては、ネット上で不特定多数の投資家から資金を募り、利回りという形で還元する仕組みを指します。
ただ、事業者によって呼び名がバラバラであるため、混乱を招く要因になっていると言えるでしょう。その辺りについて詳しく解説していきます。
なぜ呼び名が統一されないのか?
本来は呼び名が統一された方が投資家にとっても業界全体にとっても良いと言えますが、そうならないのはまだ過渡期だからと言える部分があります。
それぞれが一枚岩となって呼び名を決めるというよりも、事業者が個々で決めているからというのが一番の要因でしょう。
もう一方で、ソーシャルレンディングを謳っていた「みんなのクレジット」が業務停止命令を受けたことで、使用を避けているケースも考えられます。
それ以外にも、クラウドファンディングという言葉の方が日本で普及している背景もあります。
現在はソーシャルレンディングを前面に出さない事業者も増えています。
- Sony Bank GATE 「投資型クラウドファンディング」
- クラウドバンク 「融資型クラウドファンディング」
- オーナーズブック 「不動産特化型クラウドファンディング」
- TATERU FUNDING 「不動産特化型クラウドファンディング」
- トラストレンディング 「金融型クラウドファンディング」
業界大手のSBIとマネオはソーシャルレンディングを前面に出していますが、大手以外ではソーシャルレンディングという言葉があまり見られなくなりつつあります。
そこで、下記ではそれぞれの名称の意味をまとめました。
「融資型」クラウドファンディングとは?
「融資型」という言葉がありますが、これは投資家ではなく事業者目線で名づけられています。
事業者が融資するため、融資型クラウドファンディングと呼ばれています。
あくまで投資家目線か、事業者目線かの違いであり、ソーシャルレンディングと言っても問題はないでしょう。「貸付型」に関しても同じことが言えます。
「不動産特化型」クラウドファンディングとは?
「不動産特化型」は、今もっとも増えており勢いがあります。上場企業に多く、業界大手のケネディクスも参加を予定しています。
仕組みとしては、不動産型のソーシャルレンディングと同じですが、不動産に関しては「不動産特化型クラウドファンディング」と呼ぶことが主流になりつつあります。
基本的に担保がついている案件が多く、通常のソーシャルレンディングより保全性が確保されているため、独立した呼び名を採用する事業者が殆どです。
Sony Bank GATEは他と異なる
Sony Bank GATEに関しては、従来のソーシャルレンディングの要素に加え、利回り以外の特典が用意されています。
その意味では、投資型クラウドファンディングという言葉がピッタリと当てはまりますね。
スマートエクイティと呼ばれるサービスもこちらに該当します。
2.投資家は混乱しないように注意
このようにとにかく呼び名がバラバラであり、不動産分野にいたっては「不動産特化型クラウドファンディング」という言葉が主流になってくる可能性もあります。
投資家からすれば、何がどう違うのか?と混乱してしまう恐れがありますね。
やはり理想は、できる限り名称は統一することだと言えますが、さまざまな理由から難しいと考えられます。
個々のサービスで評価していく時代
今後はソーシャルレンディングとひとくくりにして考えるのではなく、それぞれ個々のサービスごとに評価していく流れになってくることが予測されます。
ソーシャルレンディングという言葉のイメージにとらわれたくないという流れもあり、呼び名はさらにバラバラになる可能性があります。
本記事では、それぞれの名称について整理しましたので、混乱した時は確認してみて下さい。