こんにちは。ソーシャルレンディング屋さん(@sociallending7)です。
今回はクラウドクレジットの中でも人気の高い「ユーラシア金融事業者ファンド」の特徴を分かりやすく解説していきたいと思います。
本ファンドの最大の特徴は「ロシアルーブル建て」で投資ができるという点になります。
そして、何といっても期待利回りが高いことがポイントです。
それだけに、為替リスクについても理解を深めておく必要があります。
とても投資しがいのあるファンドであるため、ぜひ最後までご確認ください。
ユーラシア金融事業者ファンドとは?
ファンドの概要
- 貸付通貨:ロシアルーブル建て
- 期待利回り:13%(最新の5つのファンドの数字を平均化)
- 分配方法:満期一括
- 最低投資金額:10,000円
- メリット:期待利回りが高い
- デメリット:為替の変動を受けやすい
現在まで12号まで出ている実績の高いファンドになります。
ちなみに、最近新販売された「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」とは異なるのでご注意ください。
最大の特徴はロシアルーブル建て
最大の特徴は、ロシアルーブル建てのファンドということになります。
つまり、ロシアの通貨の上げ下げによって利回りが変わるため、ロシアのGDPやインフレ率などには注目しておく必要があります。
ロシアルーブルのチャートはここ数年で大きく下落しましたが、下値不安は薄れたことで、投資しやすい状況とも考えられます。
為替の動きはデメリットにもメリットにもなるので、チャートは確認しておきましょう。
ロシアルーブルの5年チャート(引用:楽天証券)
リスクについて
期待利回りの高いファンドですが、その分だけリスクが伴うと考える必要があります。
ユーラシア金融事業者ファンドはその性質上、
- エストニア共和国
- イギリス領ヴァージン諸島
- ラトビア共和国
- ジョージア
のカントリーリスクが伴います。
いくつかの国を経由して投資されるため、複数のカントリーリスクが生じます。
為替はもちろん、カントリーリスクも、十分に留意した上で投資するようにしましょう。
ユーラシア金融事業者ファンドの特徴!
このファンドは、元々イギリス領のバージン諸島のエリアに2013年に設立された金融会社に投資する内容となっています。
この金融会社は、各国に子会社を設けて貸金業の管理を行っていきます。
対象となるエリアは、
- ロシア
- ポーランド
- 南アフリカ
今後も新しい国に子会社を設立して、貸金業を行っていく予定です
なお、クラウドクレジットは、マーケットが最も大きいロシアにターゲットに絞っていくと発表していました。(2017年時点)
期待利回りが高いことが特徴
ユーラシア金融事業者ファンドは、新しくできたばかりですが現在は12号まで出ています。
その魅力は何と言っても期待利回りの高さにあります。
これまでの期待利回りを並べると、
- ユーラシア金融事業者ファンド9号 13%
- ユーラシア金融事業者ファンド10号 13%
- ユーラシア金融事業者ファンド11号 13%
このように他のファンドと比べても期待利回りは高いものになっています。
クラウドクレジットの中でも人気が高いのは、こうした背景があります。
為替ヘッジなしには注意が必要
しかし、裏を返すとそれだけリスクも高いと言うことができます。
特に注意しなければならないのが前述しているロシアルーブル建てである点。
本ファンドは「為替ヘッジなし」であるため、ロシアルーブルの変動によって実態利回りは左右されていきます。
そのため、ロシアルーブル建ての動きについて知っていく必要があります。
しかし、この点こそが本ファンドの醍醐味ということができます。
近年のロシアルーブルの動きのまとめ
まず、ロシアルーブル建ては、2014年から2015年にかけて暴落しています。
クラウドクレジットのセミナーでも説明がありましたが、これはロシアがクリミア半島に侵攻をしてクリミア半島の平和を乱したことで、国際的に経済制裁の対象となってしまい、通貨価値が下がったことが要因です。
原油価格の低迷でもロシアルーブルが下落
さらに原油価格の低迷などの影響もあり、ロシアルーブルの下落に繋がりました。
現在の価格は、低迷した状態のまま2円前後となっています。
下落リスクは低下したと考えられますが、ロシアルーブルはボラティリティが高く、ハイリスクであることは間違いありません。
トランプ大統領の誕生によって価格が安定してきたと言われますが、特に外交面には注意しておいた方が良いと思います。
個人的にはロシアルーブルに値ごろ感が感じられるため、ユーラシア金融事業者ファンドに投資するには良いタイミングだと考えています。
ユーラシア金融事業者ファンド資金の流れ
最後に、ユーラシア金融事業者ファンドの資金の流れを解説しておきます。
この辺りがイメージできると、クラウドクレジットの他のファンドへも投資しやすくなります。
少し複雑ですが、セミナーの情報を元に分かりやすくまとめました。
ロシアルーブルだけでなく、ユーロの影響も受ける?
流れとしては、クラウドクレジットが出資者から資金を集める時には円建てで募集します。
その後、エストニアの子会社に送金する際には、ユーロで行います。
そのFXレートをインデックスとして利用し、ルーブルに変換。
ローンの契約書はロシアルーブルで締結されます。
このことから言えるのは、貸し付け期間はロシアルーブルの影響を受けることになり、送金している数日の間はユーロの変動を受けるということです。
つまり、ロシアルーブルだけでなく、ユーロについても為替の影響を受けるとことになります。
期待利回りは高いがリスクも高いファンド
クラウドクレジットの「ユーラシア金融事業者ファンド」は期待利回りが高いので、投資してみたいと思う方も多いかもしれません。
期待利回りは良いがリスクも高いので注意
しかし、当ファンドには為替ヘッジはありません。
今回解説した通り、ロシアルーブルの変動に実態利回りが左右される側面があります。
ロシアルーブルはボラティリティが高い通貨ですので、その意味ではリスクが高いことを認識した上で投資しなければなりません。
為替はリスクだけでなくチャンスにもなる
逆に言えば、ロシアルーブルの通貨価値が上がりそうだと感じた際に、ユーラシア金融事業者ファンドに投資するのは一つの手です。
ロシアルーブルの動きはリスクだけでなく、時には大きなメリットになり得ます。
「為替ヘッジ」なしのファンドなので玄人向けですが、投資の醍醐味が味わえると言う点では他にはない強みを持っていると言えるでしょう。
クラウドクレジットは独自性の高いファンドが多いので、ぜひチェックしてみて下さい。
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