投稿日:2017年12月19日 | 最終更新日:2022年11月17日
こんにちは。ソーシャルレンディング屋さん(@sociallending7)です。
ソーシャルレンディングサービスを提供するクラウドクレジットが、広告業界最大手の電通グループと提携するニュースが2017年12月4日に発表されました。
既に話題となっていますが、将来を見据えた時に大きな出来事と言えます。
本記事ではクラウドクレジットと電通グループ提携による効果を改めて考えてみました。
クラウドクレジットを深く知りたい方は、チェックしてみて下さい。
目次
ソーシャルレンディングの信頼は「上場」か「提携会社」で決まる
ソーシャルレンディングの運営会社を選ぶ上で信頼性は非常に重要な要素です。
そのため、真っ先に見るべきなのが上場しているか否かとなります。
現在、上場会社が運営するソーシャルレンディングサービスは以下の通りです。
- SBIソーシャルレンディング(SBIグループ運営)
- オーナーズブック(ロードスターキャピタル運営)
- LCレンディング(LCグループ運営)
上記を見ても分かる通り、上場会社が運営するサービスは高い人気を集めています。
仮にサービスで問題が生じても、親会社がしっかりしているのはあらゆる面で安心です。
「この会社だから始めた」という方も多いのではないでしょうか。
また、オーナーズブックとLCレンディングは商品の質という点においても、不動産担保の有無や審査から情報開示まで徹底されています。
信頼性は「提携会社」でも判断できる
一方、ソーシャルレンディング運営会社のほとんどは、上場していません。
その場合に、信頼の有無を判断する上で重要なのが「提携会社」「出資会社」となります。
大手企業から多く出資を受けている会社はそれだけ信頼されていると考えられます。
そして、そのような出資が受けられる企業はごく僅かです。
クラウドクレジットと提携or出資している代表会社
- 伊藤忠商事
- マネックスベンチャーズ
- 電通グループ
クラウドクレジットへの出資会社で代表的なのが伊藤忠商事です。
実際に、伊藤忠商事が出資していることが決め手になった投資家の方も少なくありません。
また、マネックスグループが出資している点も見逃せません。1社だけでなく2社、大手企業が含まれるという点は重要です。
そして、今回電通グループとの提携が決定したことで、クラウドクレジットの信頼性はさらに高まったと考えられるでしょう。
これは他の未上場企業とは異なる部分であり、上場企業以外において、クラウドクレジットに注目が集まっている理由と言えます。
クラウドクレジットが提携先に恵まれるのはなぜ?
クラウドクレジットが提携先に恵まれているのはいくつかの理由があります。
クラウドクレジットのサービスは独自性がある
まず、クラウドクレジットの投資案件は、他のサービスと大きくことなります。
多くのソーシャルレンディングの商品が似通う中で、クラウドクレジットは新興国投資というまったく別のジャンルを取り扱っています。
難しさもある半面、こうした開拓意識、独自性が高く評価されていると言えます。
運営基盤がしっかりしている
クラウドクレジットは社員数も多く、商品企画からコンプライアンスまで非常にしっかりしています。会社によっては数人の運営体制で、顔が見えないということもありますが、そうしたことはありません。
また、社長をはじめ様々な講演会やセミナーに登壇し、フィンテックや金融に関する情報発信をしており、ソーシャルレンディングの枠組みにとらわれない活躍をしています。
社長や従業員に対する安心感、信頼性の高さも提携会社を集める理由と言えるでしょう。
クラウドクレジットと電通グループの提携とシナジー効果は?
そんなクラウドクレジットが、電通グループと業務提携を発表しました。
一部を抜粋すると以下の通り。
当社は電通グループが企画する戦略的施策を通じ、経営基盤を強化するとともに、投資家の皆様に向けたサービスのイノベーションを実現、これを通じた成長の加速と企業価値の最大化を図っていく所存です。
電通グループの後ろ盾ができるのは非常に大きく、資金調達にも成功しています。
資金調達によるシナジー効果は以下の通り。
●ファンド審査プロセスの維持・強化による組成件数および種類の増加
●保有ポートフォリオの状況およびリスク・リターンの可視化に係る機能の開発
●コンプライアンスおよびオペレーション体制の更なる強化
●上記を行うためのファンド組成担当者、金融エンジニア、管理部門担当者等の採用
厳密には電通の100%子会社である電通ストラテジック・パートナーズ株式会社との提携となりますが、あらゆる運営面における強化が期待されます。
もともと、クラウドクレジットは審査プロセスに強みがありましたが、電通グループとの提携により更に信頼感が高まるでしょう。
商品の質の高まりも期待できます。
ソーシャルレンディングのクラウドクレジットが総額約4億円の資金調達を実施。電通グループとサービス革新に関する包括的な業務提携を開始。伊藤忠がらみもあり僕が比較的まともだと思ってるSLの会社の1つだけど(あと1つはSBISL)高リスク新興国商品から若干のシフトとかあるのかな。
— tx (urashinjuku) (@urashinjuku) December 4, 2017
組成件数および種類の増加に期待!
個人的に一番大きいと思うのが、「組成件数および種類の増加」になります。
maneo(マネオ)やオーナーズブックなど大手サービスは商品の数が多く、それが会社の母体を大きなものとしています。
クラウドクレジットも電通グループと提携することで、大手サービスと方を並べられる可能性が出てきたと言えるでしょう。
クラウドクレジットの今後について
クラウドクレジットは、主に海外向けのソーシャルレンディングです。
世界中の新興国や伸び盛りの地域に投資を行っており、他にはないサービスを提供しています。
最新の商品と期待利回りは以下の通り。
- 東欧金融事業者支援ファンド46号 7.2%
- 東欧金融事業者支援ファンド42号 5.2%
- マイクロローン事業者ファンド23号 10.5%
最近は利回りが若干低下傾向にありますが、その分だけ運営体制やコンプライアンスが強化されています。
ソーシャルレンディングはどうしても利回りで評価されがちですが、信頼性・運営体制など総合的にみていくとクラウドクレジットは高い評価ができます。
クラウドクレジットのリスクについて
クラウドクレジットは海外投資という性質上、国内の担保付きの案件と比べるとリスクが高い側面があります。
こうしたデメリットはきちんと抑えておく必要があります。
一方、さまざまな面で情報開示が行われているのがクラウドクレジットのメリットです。
例えば「期待リターンマップ」を見ると、全ての商品のリスク度が一目で分かります。
URL:クラウドクレジットの期待リターンマップで貸し倒れを避けるコツ
更にクラウドクレジットは定期的に運用報告会を行い、その様子を動画でも確認できます。
投資家が情報を取りに行くことで、投資の醍醐味を味わうことができます。
全体のまとめ
電通グループとの提携は、将来的にあらゆる面でシナジー効果が出るでしょう。
現在は知名度という点では、大手サービスに劣りますが、2018年以降はさらに注目が集める展開になることが予想され、それだけのポテンシャルもあります。
自分で情報収集するのが好きで、投資の醍醐味を味わいたい方はクラウドクレジットに注目してみて下さい。
クラウドクレジットの公式サイトはこちら