投稿日:2019年6月27日 | 最終更新日:2022年11月17日
本記事では2019/6/26に導入が発表され、大きな注目をあつめるFunds(ファンズ)の抽選方式のメリット、デメリットについてポイントをまとめました。
資産運用する上で「抽選式」というのは聞き慣れない人もいると思いますが、投資家にとってメリットの多い方式なのでぜひ押さえておきましょう。
知られざるメリットについてもくわしくご紹介していきます。
Funds(ファンズ)の抽選方式の特徴
(出典:https://funds.jp/)
Fundsの抽選方式とはその名の通り、抽選によって投資できる投資家をシステムで自動的に選定する方式となります。
これまでは先着順と呼ばれる「早いもの勝ち」のルールが採用されていましたが、今後は一部のファンドで抽選方式が採用されます。
どのように当選者を選定するか?については以下、公式発表の通りとなります。
抽選式の参加と当落までの流れ
1. ファンドに投資申込いただいたお客様全体のリストを作成し、リストからランダムにお客様1名を抽出します。抽出されたお客様はリストから削除されます。
2. 当選可能金額(抽選方式での募集金額から、その時点までに当選済みのお客様の投資申込金額合計を差し引いた金額)が、抽出されたお客様の投資申込金額を下回っていない場合、抽出されたお客様を当選者として取り扱います。当選可能金額が抽出されたお客様の投資申込金額を下回っている場合、抽出されたお客様を落選者として取り扱います。
3. 投資申込いただいたすべてのお客様が当選または落選のどちらかに決まるまで、1および2を繰り返します。(ファンズ公式サイトより)
投資家の不満の声を解消
Fundsは類似サービスの中でもっとも「クリック合戦が激しい」と言われ、先着順の方式は投資家から不満の声が出ていました。
詳しくは次の項目で述べますが、抽選方式はこうした不満を軽減できる優れた仕組みということができるでしょう。
現時点では一部のファンドで適用されることが予定されていて、全てのファンドが抽選方式になるわけではありません。従来の先着順と抽選方式が併用されると発表されています。
Funds(ファンズ)の抽選方式のメリットとデメリット
抽選方式のメリット
Fundsの抽選方式には多くのメリットがあり、投資家はそれを享受することができます。
具体的ににポイントをまとめておきます。
- 心理的な不満やストレスの軽減。
- 日中働いていても参加できる。
- 時間の無駄が省ける。
- ワクワク感が高まる。
最大のメリットは投資家の心理的な不満やストレスの軽減でしょう。
興味を持って参加しても、毎回クリック合戦となり投資できなかったとなってしまうと不満が溜まるのは当然のこと。抽選式となることで不毛なクリック合戦に参加しなくて良いだけでも、確実に投資家の不満は軽減されます。
IPO(新規公開株)のようになるのが理想的
仮に落選ばかりが続いたら不満が溜まるのではないか?という声もあるかもしれません。
それについてはIPO(新規公開株)の例が参考になると思います。IPOも人気でほとんど当たることはありませんが参加者は増える一方となっています。
それはIPOの場合は当選しやすい大型案件が定期的に登場するため。
個人的にFunds(ファンズ)に期待したいこととしては、IPOと同じように当選しやすい案件も組み入れると盤石になるのではないかと感じています。
忙しくても投資ができる!
また、先着順ではなくなるため日中働いている方でも参加しやすくなるのもメリット。忙しい人でも投資ができる「貸付ファンド」の強みがさらに強化されたと言えます。
抽選方式の知られざる醍醐味としてはワクワク感が高まるというのがあります。
IPO投資をしている方なら分かると思いますが、抽選方式というのはワクワク感があり、当選した時の喜びが大きなものとなります。こうした楽しみが増えることも抽選方式の一つのメリットになるのではないでしょうか。
抽選方式のデメリット
- 抽選方式では応募金額に100万円の上限あり。
- 入金が確認できないとサービス制限を受ける可能性あり。
- 実質的な確率は従来と変わらない恐れあり。
実質的なデメリットは殆どありません。多くの人にチャンスを設けるために応募金額は100万円までの上限が設定されていて、多額投資には向かない側面はあります。
慣れない人は注意が必要
注意点としては、当選後に入金が確認できずに当選が無効となった場合、今後のサービス制限を受ける可能性があるということ。
当選後、入金が確認できず当選が無効となった場合、今後のサービスのご利用を制限させていただく可能性がございます。予めご了承ください。
具体的な内容は述べられていませんが、当選した場合は辞退できないため注意が必要。
また、実際にやってみて殆ど当たらないということになると、従来の方式とあまり変わらないという結果になる恐れはあります。
しかし、前述している通り投資家の不満は軽減されるため、抽選式を導入しつつその間に案件を増やしていく流れがベターではないでしょうか。
全体まとめ!抽選方式は投資家にメリットが大きい
Funds(ファンズ)の抽選方式の特徴についてまとめてきましたが、上手く機能すれば投資家にとってはメリットの多いサービスとなるでしょう。
反対に言えば、Funds(ファンズ)側に負担がかかるということができますが、投資家の声を反映してこうした方式を採用した時点で、Fundsがいかに投資家ファーストの事業者であるかが伝わってきます。
クリック合戦になるのは魅力的だからこそ
現在は需要に対して供給が追い付かない状況ですが、それだけFunds(ファンズ)が魅力的だと言い換えることもできます。
先着方式に不満を抱えていた方も、ぜひ抽選方式に参加されてみることをおすすめします。
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